東京つばさ会

 

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部隊訪問

Ⅰ 森下会長、幹部学校を表敬訪問(R5.9.28):西村役員

 10月を目前にして33℃を超えた令和5年9月28日(木)の午後、森下会長、飯田事務局長をはじめとする6名で幹部学校長に表敬しました。東京つばさ会は指揮幕僚課程の課題研究論文作成において優秀であった学生に記念品を贈呈しており、その調整を兼ねて毎年この時期に表敬訪問をしています。今回はちょうど今夏に着任された船倉慶太 学校長、菅井裕之 副校長、春に着任された松川昭紀 教育部長に対する初度表敬になりました。

 懇談は、「学校長と副校長が共に防衛駐在官経験者であることは珍しいのでは?」との、森下会長の質問から始まりました。学校長からは、学生に対する講話においても防衛駐在官の勤務や赴任国(中国)の国情についての質問が多いとのことで、学生への刺激になっていることが感じられました。

 学校長からは、東京つばさ会の組織・活動についての質問があり、会長は、つばさ会の支部の中で最も立ち上げが遅かったが、会員は関東在住者を中心に400名を超えていること、目黒、府中、横田、十条の各基地と交流を図っていること等を説明し、基地とOB団体との関係の在り方が問われる時代となっているが可能な範囲で基地を支援したいと考えている旨を付言しました。学校長も、双方にとって良い形にすべく、相談しながら進めていきたい旨を述べられました。

 教育については、CSの海外研修の実施やSOCが話題になりました。SOCについては、コロナ対応を経て教育の一部が所属部隊においてオンラインで行われているとのこと。また、CSCには現在4か国からの留学生が入校中であるが、防大卒業生もおり、留学生は流暢な日本語を活かして、母国から来日する軍の要人の通訳を務めることもあり、我が国の防衛交流にも貢献してくれているとの説明を受け、各種各場所での教育が繋がって成果となっていることが感じられました。

 後段の話題は、「鵬友」でした。購読者の減少により発行部数が減少しており、購読者の拡大施策を考えているとのこと。また、個人の各種研究成果やリーダーシップ論等の内容は現役自衛官だけではなくOBにも参考になると思われるが、OBは購読可能なので、購読の検討をお願いしたいとのことでした。

 東京つばさ会は、組織の骨幹である人材育成に船倉学校長を始め学校職員一同が一体となり邁進する幹部学校に対してできる支援をしていきたいとの思いを新たにしました。

   懇談の様子

    懇談の様子

   記念写真

    記念写真

 

Ⅱ 森下会長、横田基地を表敬訪問(R5.9.13):西村役員

 令和5年9月13日(水)、森下会長をはじめとする役員6名が横田基地を訪問し、航空総隊司令官、航空戦術教導団副司令、作戦システム運用隊副司令にそれぞれ表敬しました。森下会長は昨年10月に東京つばさ会会長として初度表敬を行いましたが、今年の春と夏に各指揮官が交代されたことから表敬訪問を計画したものです。

 各指揮官との懇談で森下会長は、日々の任務遂行に対する感謝を伝えるとともに、東京つばさ会として必要に応じ現役隊員への支援を模索している旨を述べました。また、つばさ会の会員数が減少している現状を説明し、入会促進への協力をお願いしました。

 最初に作戦システム運用隊を訪問し、中村副司令に表敬しました。2月19日付で着任された石井隊司令は急な所要のために表敬が叶いませんでしたが、中村副司令からは今後の基地行事の予定や基地の状況等を説明していただきました。昨年基地内の慰霊碑が建立されて追悼式ができるようになり、10月末には慰霊行事を行うとのこと。

 また、米軍横田基地司令である第374輸送航空団司令ラダン大佐との関係が非常に良好であり、指揮官同士の交流が緊密であるばかりでなく、准曹士隊員間でのイベントが相互に企画されて行われており、部隊運営も円滑であるとのことでした。航空自衛隊が横田基地に移転して11年になりますが、所属した(&する)隊員の皆様方の努力により、航空自衛隊と周辺地域の方々との関係、日米間の関係がそれぞれ良好で緊密になっている様子が良く理解できました。

 次に、航空戦術教導団司令部では、徳重団司令が出張中であったため、古川副司令に表敬しました。古川副司令は昨年加治屋前団司令訪問時以来の再会となりましたが、近年は米国だけでなく世界各国空軍との戦闘機共同訓練が実施されている事等の話を伺いました。

 また、元第5航空団司令である三谷役員とのやり取りでは、当時の防衛班長として対応した「口蹄疫」「鳥インフルエンザ」「新燃岳」事案での苦労話に花が咲きました。

 最後に、航空総隊司令部を訪問し、鈴木総隊司令官、影浦総隊副司令官、佐川幕僚長に表敬しました。お三方ともに今回が初度の表敬になります。

 当日の午前中に北朝鮮によるミサイル発射があり表敬への影響が心配されましたが、ほぼ予定通りの表敬を実施する事ができました。表敬では、戦略3文書にある防衛力整備計画や、戦闘機の海外への機動展開訓練等の実施が話題になった他、東京つばさ会の現況についても説明をさせて頂きました。

 東京つばさ会では、今後も部隊との交流を通じて現役隊員への支援・応援を続けていく所存です。

 

   作戦システム運用隊にて

    作戦システム運用隊にて

   航空戦術教導団司令部にて

    航空戦術教導団司令部にて

   航空総隊司令部にて

    航空総隊司令部にて

 

Ⅲ CS優秀論文発表会への参加(R5.3.16):西村役員

 3月16日(木)、第70期指揮幕僚課程学生による優秀論文発表会があり、森下会長以下5名の役員が参加しました。昨年、一昨年と、新型コロナウィルスの蔓延防止のためWebによる聴講が続きましたが、今回は会場で生の発表を聞くことができるということで、5名は意気揚々と赴きました。

 玄関で課程主任の出迎えを受けた後、副校長、教育部長、課程主任陪席の上で学校長との懇談が行われました。 学校長からは、幹部学校の新型コロナ対応は政府の指示通りとしており、マスクの着用も任意としていることの他、16日付で行われた空自の組織改編や今後の航空宇宙自衛隊への改編についての話や、つばさ会の状況についての質問がありました。また、「変化の時代を担うのは今日の発表を行う学生達であり、今回の発表会において大いに励ましてやって欲しい。」との言及がありました。

 その後、既に学生が集合して準備が整った発表会場に案内されましたが、入場した瞬間に「東京つばさ会 第70期指揮幕僚課程優秀論文記念盾授与式」とのスクリーン表示が目に入り、OB会との関係を重視する学校側の配慮に接して大変ありがたく感じながら、特等席と言える聴講席に案内していただき、3名の発表を聴講しました。

 優秀論文として選ばれたのは、発表順に舘野創嗣1空尉(為政者の政策決定にメディアが及ぼす影響に関する論文)、岩佐泰彦1陸尉(防衛装備移転の促進に関する論文)、そして坂本諒太郎3空佐(SSA(Space Situational Awareness)システムの発展施策に関する論文)の3名で、各学生は約20分の時間を使って、1年間かけて研究した成果を発表しました。各発表は文献の調査やインタビューの結果を基に幅広く考察されていました。それぞれの発表に引き続いて東京つばさ会の聴講者に質問の機会が与えられ、論文の内容についてより深く理解することができました。

 最後に森下会長から幹部学校を訪れて聴講できたことに対する喜びと感謝が述べられ、「これからの大きな変化に対応する主体は皆さんであり、本日感じた若い力と柔軟な発想力に大いに期待しています。」と、エールが送られました。

 発表後には 森下会長から発表者に盾が授与され、閉会となりました。

 東京つばさ会としては、引き続きこのような部隊支援を継続して、日々厳しさを増す安全保障環境下で自衛隊を担う隊員の力になりたいと考えています。

   感想を述べる森下会長

    感想を述べる森下会長

   舘野創嗣(たての そうし)1空尉

    舘野創嗣(たての そうし)1空尉

   岩佐泰彦(いわさ やすひこ)1陸尉

    岩佐泰彦(いわさ やすひこ)1陸尉

   坂本諒太郎(さかもと りょうたろう)3空佐

    坂本諒太郎(さかもと りょうたろう)3空佐

   記念撮影

 

Ⅳ 森下会長、幹部学校を表敬訪問(R4.10.31):西村役員

 令和4年10月31日(月)午後、森下会長、宮田副会長をはじめとする6名が幹部学校長を表敬訪問しました。東京つばさ会は毎年この時期に幹部学校を訪問していますが、昨年12月に就任した森下会長は、会長として初の幹部学校訪問となりました。

 秋山副校長、猿渡教育部長、新井田CSC課程主任の陪席を得ての懇談では、東京つばさ会が指揮幕僚課程の課題研究論文作成において優秀であった学生に記念の楯を贈呈していることに対する謝辞があり、先輩から学生に直接授与してもらえば学生の励みになるとの言葉がありました。

 森下会長からは、どのような形であれ、現役隊員に我々OBが応援している気持ちを伝えたいので、これからも続けさせてもらいたいとの返答がありました。

   (懇談風景)

 (懇談風景)

 次に、今年7月に航空自衛隊とつばさ会をはじめとする協力団体との間で「隊員家族の支援に対する協力に関する協定(中央協定)」が締結されたことに関して意見交換がなされ、隊員の居住地が広く点在する幹部学校の特性等を含め、地方協定締結への数々の課題認識を共有しました。

 話はコロナ対応にも及びましたが、中でも、CSC課程の2次試験対策についての説明は興味深いものでした。ウイルスの持ち込みを局限するために試験官は泊まり込んで面接に臨んだ他、換気を十分に行うために試験会場を地上階にある講堂や特別応接室等に移し、会場が広くなったためマイクやモニター画面を使って試験を行ったとのこと。状況に応じた工夫をしながら重要な幹部教育に邁進している様子を伺うことが出来ました。

   (影浦学校長と一緒に(左から、新井田CSC課程主任、渡邊、飯田事務局長、宮田副会長、影浦学校長、森下会長、秋山副校長、西村、猿渡教育部長、岩崎))

 (影浦学校長と一緒に(左から、新井田CSC課程主任、渡邊、飯田事務局長、宮田副会長、影浦学校長、森下会長、秋山副校長、西村、猿渡教育部長、岩崎))

 

Ⅴ 森下会長、横田基地を表敬訪問(R4.10.27):西村役員

 令和4年10月27日(金)、森下会長をはじめとする役員4名が横田基地を訪問し、航空総隊司令官、航空戦術教導団司令、作戦システム運用隊司令をそれぞれ表敬しました。森下会長は昨年12月に東京つばさ会会長に就任したものの、コロナ禍で部隊を訪問することが叶いませんでしたが、小康状態となったこの機会にようやく横田基地の各部隊長を表敬訪問することが出来ました。

 各指揮官との懇談で森下会長は、東京つばさ会としても各基地との連携を模索する中、コロナ禍で部隊に迷惑を掛けることを回避するために訪問を遠慮してきたが、やっと各指揮官を表敬することが出来て大変嬉しいとの気持ちと、日々の任務遂行に対する感謝を伝え、東京つばさ会の活動への理解をお願いしました。

 最初に訪れた航空戦術教導団司令部では加治屋団司令と古川副司令を表敬しました。冒頭に森下会長が今年1月末の飛行教導群の航空事故へのお悔やみを述べたところ、加治屋団司令からは、第一報に耳を疑ったが、生存の願いを込めながら救難活動を実施した状況が語られました。また、ロシアによるウクライナ侵攻について意見を交換する中、我々にも参考になる点が多々あり、意識を変えるべきところもあるとのコメントがありました。

   (加治屋司令と一緒に(左から、西村、飯田事務局長、加治屋司令、森下会長、古川副司令、柳澤)

 (加治屋団司令と一緒に(左から、西村、飯田事務局長、加治屋団司令、森下会長、古川副司令、柳澤))

 次に、航空総隊司令部を訪問し、内倉総隊司令官、森田副司令官、亀岡幕僚長を表敬しました。

 約3年ぶりの横田訪問になるが、ミサイル事案等でご多忙の中、対応して頂いて感謝するとの言に、北朝鮮のミサイル発射には整斉と対応しており、総隊司令部が横田基地に移転して10年になるが、日米の連携を飛躍的に向上させた本事業を企画立案し、実現させた先達の先見の明、熱意及び実行力に心から感謝している旨の返答がありました。横田への総隊司令部移転に関しては、移転準備中に航空支援集団司令官であった森下会長も知るところが多く、話が盛り上がりました。また、日米間の連携は様々な分野で進化・深化しており、一例としてシュナイダー前在日米軍司令官の時代には、米国要人が横田に来基の際には日米の強固な紐帯を示す意味で、航空総隊司令官にも案内が届き一緒に出迎えていたことが紹介されました。

   (内倉司令官と一緒に(左から、森田副司令官、西村、飯田事務局長、内倉司令官、森下会長、柳澤、亀岡幕僚長)

 (内倉司令官と一緒に(左から、森田副司令官、西村、飯田事務局長、内倉司令官、森下会長、柳澤、亀岡幕僚長))

 最後に、作戦システム運用隊を訪問し、伊豆原隊司令、中村副司令を表敬しました。航空自衛隊横田基地司令である伊豆原隊司令に対し、森下会長から、東京つばさ会の概要説明と、OB会として現役隊員との交流を深めていきたいとの思いが述べられ、伊豆原隊司令からは、アフターコロナで行事を開催できるようになれば、機会を活用して交流を深めていただきたいとの言葉がありました。また、近況として、3月に横田基地への移転10周年を迎えて記念行事を行ったことや、マスコットキャラクターの「はやて君」を隊員が考案・作成し、色々な行事に活用していることが紹介されました。

 また、東京つばさ会も招待を受けている新年互礼会についての話題では、基地内でのイベント開催に難しさはあるものの、米空軍との連携が取りやすく心強いとのコメントがありました。

 東京つばさ会では、今後も部隊との交流を通じて現役隊員への支援・応援を続けていく所存です。

   (伊豆原隊司令と一緒に(左から、西村、飯田事務局長、伊豆原隊司令、森下会長、中村副司令、柳澤) (伊豆原隊司令と一緒に(左から、西村、飯田事務局長、伊豆原隊司令、森下会長、中村副司令、柳澤))

 

Ⅵ 森下会長、立川分屯基地を表敬訪問(R4.6.9):柳澤役員

 東京つばさ会では、例年行っております基地等との交流の活動の一環として、令和4年6月9日(木)、森下会長はじめ東京つばさ会役員計4名で立川分屯基地の航空安全管理隊(隊司令兼ねて立川分屯基地司令 岡本秀史空将補)および航空中央音楽隊(隊長 前田忠信2等空佐)を表敬訪問しました。

 

〇 航空安全管理隊

 航空安全管理隊では、岡本隊司令が第2代東京つばさ会会長の岡本智博 様(元空将 防大11期)ご子息ということもあり昔話に花が咲くとともに、会長より東京つばさ会の活動等について紹介し、隊司令からは最近の飛行安全等に関する状況や、今年度末に予定されている入間基地への移転について話をお聞きすることができました。

 特に、今年1月末に発生した小松基地でのF15墜落等ここ数年続く航空事故の連鎖を断ち切るべく、安全に係る各種活動を更に強化するべく取り組んでいるとのことでした。

 また、今年度末に予定されている入間基地への移転でのお話しでは、航空自衛隊として行う基地の閉所ということもあり、地域の方々への対応に配慮するとともに、各種の移転準備を着実に進めつつ、安全に係る教育、研究と事故調査能力の向上の両立に努力されている姿を垣間見ることができた訪問となりました。

   (岡本分屯基地司令と一緒に(右から、飯田事務局長、森下会長、橋本、柳澤)

 (岡本分屯基地司令と一緒に(右から、飯田事務局長、森下会長、橋本、柳澤)

 

〇 航空中央音楽隊

 航空中央音楽隊では、コロナ禍の状況を考慮しつつ、各地で様々な演奏活動を再開しており、7月29日(金)にルネこだいら大ホールで実施される小平公演にむけて、新型コロナウィルス感染症下での練習に苦慮しながらも、隊員の皆さんは元気にコンサート準備等に邁進されていました。

 今年は、この小平公演に引続き、令和4年度3自衛隊合同コンサートが8月18日(木)に市川市文化会館で予定され、また、令和4年度海外派遣演奏(フランス)も計画されているとお聞きし、コロナ禍の中でも創意工夫を図り演奏活動の活性化に取り組んでいる姿を実感することができました。

 最後に、会長より、今年度末に府中基地への移転が予定されていることから、東京つばさ会としてはこれまでの様に隊員の皆様を下支えすることができるように引続き模索している旨をお伝えし、訪問を終えました。

   (前田空音隊長と一緒に(右から、飯田事務局長、森下会長、橋本、柳澤)

 (前田空音隊長と一緒に(右から、飯田事務局長、森下会長、橋本、柳澤)

 

Ⅶ 森下新会長、府中基地を表敬訪問(R4.4.27):岩崎役員

 去る4月27日、森下会長及び飯田事務局長をはじめとする東京つばさ会総勢4名は府中基地を訪問しました。

 昨年末、堀会長から森下新会長へとバトンタッチし、東京つばさ会と縁の深い府中基地には1月の賀詞交換会で新体制の紹介、挨拶の予定でしたが残念ながらコロナ禍のため中止。4月に予定されていた観桜会も中止に。その様な中、3月末には基地司令も交代されたことから今回の府中基地所在部隊へ挨拶と激励のための訪問となりました。

 当日は日差しに恵まれ汗ばむほどの陽気の中、府中基地に到着した一行は175庁舎1Fの航空気象群本部へ。基地司令の黒田賢俊1佐及び副司令の石渡宏臣1佐の出迎えを受けました。名刺交換に引き続き行われた懇談では、冒頭、会長から府中基地への支援状況と盆踊りや基地音楽祭等各種行事への会員招待のお礼が述べられ基地司令からは追悼式支援等に対する謝辞がありました。また、7月に航空総隊司令部以来,慣れ親しんだ歴史ある庁舎から新庁舎へ引っ越し予定であること。大ホールも懐かしい府中基地クラブ取壊しが年内着工予定であること。 年末に立川基地から移転する中央音楽隊の新隊舎建設が急ピッチで進んでいること等々、基地近況についても話を伺うことができました。お二人とも気象幹部出身で、黒田1佐はウクライナ、石渡1佐はベルギーとそれぞれ防衛駐在官を経験されていることから、ロシアのウクライナ侵攻に関する話題も盛り上がりました。

   (黒田基地司令及び石渡副司令と一緒に(左から飯田事務局長,森下会長,岩崎,柳澤)

 (黒田基地司令及び石渡副司令と一緒に(左から飯田事務局長、森下会長、岩崎、柳澤)

 その後、庁舎2Fの航空開発実験集団の柿原司令官及び市川幕僚長を訪問。柿原司令官は前職の幹部学校長時代よりCS学生優秀論文表彰でも支援させていただいていたため東京つばさ会の活動は熟知されており、やはりここでも話題はウクライナ情勢に。

 航空研究センターを擁する幹部学校長から開発集団司令官になられただけに「今、ウクライナ情勢を見てどの様な装備品が有効か、どの様な戦い方を目指すかといった議論が盛んだが今の戦いを見て対応したのでは遅い。さらにその一歩先の時代に勝つために必要な装備品、戦い方はいかなるものかを考えるのが我々の使命」と熱く語られる姿が印象的でした。

   柿原開発集団司令官、市川幕僚長との懇談

    (柿原開発集団司令官、市川幕僚長との懇談)

 その後は175庁舎を後に、ペンギン池の前を通り航空支援集団司令部庁舎へ。森川司令官及び川波副司令官を訪問しました。今年は、トンガ王国への国際緊急援助やウクライナ被災民救援国際平和協力業務等と突発的な国外運航が目白押しで、多様な業務に従事する隊員達の労をねぎらうとともに、ウクライナ輸送支援では国産開発のC-2が活躍すると聞くにつけ感慨深いとの感想を会長が伝えると、司令官からは任務が増えたとしても整斉とそれをこなすだけ。C-2始め支援集団が持つ全ての能力を柔軟に活用し、任務完遂に万全を期したいとその闘志を静かに語られました。

   森川航空支援集団司令官と森下会長

    (森川航空支援集団司令官と森下会長)

 最後は、今年3月に編成され間もない宇宙作戦群の玉井群司令と宇宙作戦指揮所運用隊の佐藤隊長を訪問。今後益々重要性が増す宇宙専任部隊として活躍が期待されるなか苦労も多いことと推察すると激励すると、何もかも新しいことづくめで今は要員の養成や態勢整備に日々忙しく過ごされているとのこと。今年度末までには宇宙システム管理隊や第2宇宙作戦隊も新編され、ますますその忙しさが増す中にも活気にあふれる新編部隊の様子を見てとることができました。

   (玉井宇宙作戦群司令と森下会長)

    (玉井宇宙作戦群司令と森下会長)

 今回、時間に限りもあり、全ての所在部隊を回り激励することは出来ませんでしたが、それぞれの職務に黙々と励む後輩達の姿に頼もしさを感じました。

 昨今の風潮から、OB組織といえどもなかなか部隊に対し、目に見える形で後輩達を支援することが難しい時代になってきました。しかし,東京つばさ会は、これからも頑張る後輩達を応援していきたいとの思いをあらたに、一行は府中基地を後にしました。

 

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